フィリピン留学のはじまりと新たな時代に求められる人材について【フィリピン留学】
従来の英語留学は、イギリス、北米、オーストラリアなどの欧米留学を意味していました。しかし、近年、英語留学としてアジア、特にフィリピンが注目され多くの留学生が英語を学んでいます。では、なぜフィリピン留学なのか？ 今回はフィリピン留学のはじまりにと新たな時代に求められる人材について紹介します。
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フィリピン留学のはじまり
フィリピン留学を整備したのは韓国の人たちです。その背景にあるのはグローバル社会に対する意識の高さです。韓国は過酷な学歴社会で、就職する際に高度な英語力が求められます。また、メーカーの多くがグローバル企業へと成長していることもあり、高度な英語力を持つ人材を求められます。そのために、韓国の学生たちの多くは従来から英語留学をしています。
1997年のアジア通貨危機
フィリピン留学誕生のきっかけは、アジアの通貨危機だと言われています。それまでは物価の高い欧米留学をしていた韓国でも、通貨危機のために経済的な負担の軽減が求められました。そこで、公用語として英語を用いているフィリピンが新たな英語留学先として語学学校の整備が建設されたのです。フィリピンは、韓国から飛行機で4時間程度の近距離にあり、時差の心配もない同じアジアです。そのため、英語力を身に付ける必要のある韓国の学生たちにとって、フィリピンは新たな英語留学先として認められていったのです。
日本の語学学校の進出
このような背景から、フィリピンは英語留学先として認知され、多くの学生たちが英語を学ぶようになりました。その動きを受けて、日本からもフィリピンに語学学校を新設する動きが高まったのです。2000年以降、フィリピンは韓国と日本からの留学生が熱心に英語を学ぶ新たな留学先として確立して現在に至ります。平成生まれのビジネスパーソンの留学先を聞くと、「フィリピン」と返って来ることが増えてきたのはこのためです。フィリピンの優れた留学環境は、15年以上かけて講師育成のノウハウをつくりあげ、カリキュラムを熟考して実現しました。そのようにして、現在のフィリピン留学は、最短1ヶ月でTOEICスコア100点アップを可能にしたのです。
グローバルな交流の経験を積む
フィリピンにはこのような背景から、韓国資本と日本資本の語学学校があります。韓国の学校には韓国人の割合が多く、日本の学校には日本人が多く見られますが、割合は学校によりまちまちです。韓国と日本は、現在、政治の上では不安定なことがありますが、私たち個人の間では周知のとおり、文化の交流がメインになっています。
また、基本的に、韓国は大学生が留学している一方で、日本からはビジネスパーソンのキャリアアップ留学が多いので、世代的な違いから適度な距離感が生まれると言われています。学生は若いのであまり政治のような大人の事情に対する関心が薄く、日本人に対するイメージは文化で交流する隣国というものです。そのため、互いの国の音楽、映画、アニメ、最近では文学や芸術においてもリスペクトするフラットなメンタルが育成されているので、留学生の間ではとても豊かな交流が期待されています。
さらに、そのような交流を私たち１人１人がしていくことが、互いの国の関係をつくっていくのです。政治によって動かされるのではなく、個人がどのように世界と関わり生きるかを問われるのがグローバル社会です。人種、国籍、性別、宗教、思想、習慣、価値観に囚われず、多様性を認めて共生することができる人材が求められています。フィリピン留学は、一足先にグローバルな対人関係を学ぶ素晴らしい機会となるのです。
まとめ
このように、フィリピン留学はアジアの通貨危機がきっかけとなり、2000年ごろから整備された新たな英語留学スタイルです。また、語学学校の敷地内に寮を併設した全寮制は、主に、若年である学生の安全と健康と学業集中のための施設としてつくられた画期的なものです。日本からは学生よりもビジネスパーソン世代が多く留学していますが、この安全で気軽に留学できるフィリピンスタイルは、留学生からとても厚い信頼を得ています。
次の時代を牽引するビジネスパーソンとして活躍するためには、フィリピン留学での経験は確実にあなたをグローバル社会で活躍する新たな価値ある人材としてのベースを与えてくれるのです。
