フェアトレード商品や体に優しいものを扱うエコ・ストア①-新たな市場と新しい時代の考え方-【フィリピン留学】
フィリピンはかつてはとても貧しい国として知られていましたが、現在は、高度経済成長期として世界から注目されています。その一方で、富の集中による経済格差が広がり、貧困に苦しむ人たちが多く存在しています。今回は、フィリピンのエコ・ストアにフォーカスしながら、フィリピンの取り組むフェアトレードをはじめとした新たな生産・流通・消費について考えていきましょう。
CONTENTS
- エコ・ストアとは
- ビジネスパーソンの新たな視点と市場
- トレンドとしてのフェアトレード・オーガニック製品
- ビジネスパーソンとして必要なことをフィリピン留学で考える
- 日本が抱える問題とフィリピンが挑戦していること
- まとめ
エコ・ストアとは
フィリピンのエコ・ストアとは、2008年に3人の女性によって設立されたショップです。人と環境に優しい持続可能な製品と流通について配慮され、小規模生産者や手工芸者のための市場の開拓や、オーガニック、フェアトレードなどに特化した新しい時代の生産と消費を目指しています。マカティ市の東に位置する最先端の街ボニファシオ・グローバル・シティで始まり、現在はマカティ市にも支店があります。
ビジネスパーソンの新たな視点と市場
エコ・ストアの商品は、フィリピンでの留学生活で使用する体と環境に優しい石鹸・化粧品などの日用品や、帰国時のお土産などに最適です。フェアトレードやオーガニック製品というと女性もののイメージがあると思いますが、男性の留学生にも今後のビジネスステージの開拓や新たな視点の発見として注目され始めています。20世紀に主流だった大企業による大量生産、大量消費は未だ社会の大部分を占めていますが、21世紀の新たな時代にはダイバーシティの理念の下、これらの市場は今後、ますます拡大が期待されることは言うまでもありません。
トレンドとしてのフェアトレード・オーガニック製品
日本国内でもフェアトレード製品・オーガニック製品の、持続可能な環境への配慮がトレンドとして注目され、新たな消費のロールモデルとして一歩先を行く意識の高い人たちの間では既に浸透しています。また、世界的なセレブたちはライフスタイルのスタンダードとして取り入れ、環境や人に優しい生産や流通について考えることがステータスにもなっています。
ビジネスパーソンとして必要なことをフィリピン留学で考える
一般的な広告や情報に頼る生活をしているとなかなか入ってこない情報ですが、ビジネスパーソンとしてグローバルな活躍を考える上では、画一的な情報のみを取り入れていては成長がありません。今後何が注目されるのか、また、今のままの社会で発展があるのか、そして、従来から提示されてきた生活は本当に正しいのか、そのようなことを自らの頭で考え、感じ、体験し、そして新たな視点を発見してビジネスに活かしていくことは必要不可欠です。日々の仕事と生活の中では、与えられたものをこなしていくことに精いっぱいになることもありますが、留学を機に一度立ち止まることは非常に有意義な時間になります。豊かといわれる日本の中では見えないものがフィリピンにはあります。
日本が抱える問題とフィリピンが挑戦していること
経済大国の先進国として世界の中で存在感をアピールしてきた日本ですが、世界2位から3位に転落し、少子高齢化による国内市場の縮小により今後の見通しは決して明るいものではありません。その一方で、未だ貧しさの残るフィリピンでは、高度経済成長が続いているのです。また、その中で問題になっている経済格差に注目したエコ・ストアをはじめとした危機感を持つ人たちは、経済的弱者となっている人たちの持つスキルや製品の正当な評価をして流通させることで抜本的な経済の発展を試みています。
★エコ・ストア(ボニファシオ・グローバル・シティ)
ECHOstore Serendra
G/F Serendra Piazza,
McKinley Parkway,
Bonifacio Global City, Taguig
営業時間:9:00-21:00
TEL:(02) 901 3485
MAIL:echostore.serendra@gmail.com
★エコ・ストア(マカティ市)
Salcedo Village, Makati
9F NDC Bldg.
116 Tordesillas St.Salcedo Village,
Makati City 1227 PHILIPPINES
営業時間
月-金:7:00-20:00
土:8:00-17:00
日:9:00-18:00
TEL:(02) 869 1516
MAIL:echostoresalcedo@gmail.com
まとめ
このように、フィリピンのエコ・ストアでは、21世紀という新しい時代の生産・流通・消費のロールモデルの確立に向けていち早く取り組みを始めています。日本の団体・企業もフェアトレードに参加している企業は増えていますが、フィリピンの注目すべきポイントは国内での経済格差に対するアプローチをしていることです。自国の問題を自ら考え、国内で取り組むことは、非常に有意義なことです。フィリピン留学を機会にエコ・ストアを訪れて新たな時代の生産・流通・消費と、人々の豊かな暮らしについて考えてみませんか。