働く大人の読むブログ

働く大人のブログです。キャリアアップ・スキルアップのための読み物、語学留学・資格・転職情報など

TOEICスコアアップのために知っておく必要があること-文法の違いが聞き取りの癖をつくる-【TOEIC】

f:id:hatarakuotona:20190423213803j:plain

TOEICのスコアアップを目指している学生、新卒者、多くのビジネスパーソンは、学習を始める時、また、少し進んでから、スランプに陥ることがあります。しかし、学習はずっとコンスタントに右肩上がりでアップし続けるようなものではありません。それには、様々な要因がありますが、習慣や癖が関係していることもあります。そこで今回は、文法の違いが聞き取りの癖をつくっていることについて考えていきましょう。

 

CONTENTS

 

 

文法の違いが英語理解を難しくさせている

 

日本人が英語理解を苦手とする理由は、やはり文法の違いにあります。日本語では、主語と最後にくる述語を理解すれば話の内容を理解できます。例えば、「私は、昨日新しい家に引っ越ししました」の場合、主語(S)の「私は」と(V)「引っ越ししました」だけを聞いていても話の重要なポイントを理解できてしまうのです。そのため、日本人は何となくは主語と語尾を聞いて、あとは聞き流すような癖がついています。しかし、英語は主語の後に述語がきます。そこで日本人の英語の聞き取り「Listening」が苦手であることの理由が明らかになるのです。

 

f:id:hatarakuotona:20190421213511j:plain

<日本語の例文と日本人の聞き取りの癖>

・私は、昨日新しい家に引っ越ししました。

 

①私は、②昨日③新しい家に④引っ越ししました。

   ↓

①「私は」④「引っ越ししました」だけで話が理解できる

   ↓

×最初と最後を主に聞く癖がつく

 

英語の聞き取り「Listening」が苦手な理由

 

英語では、主語(S)の次に述語(V)が来ます。そのため、日本語の感覚で聞き取りをしていると内容を理解することができません。例えば「I moved to a new house yesterday」の場合、主語の「I」と日本語の述語の感覚で「yesterday」にウエイトを置いてしまうと、「私は」と「昨日」しか聞き取ることができないのです。このように、文法の違いはよく英作文などの筆記「Writing」、長文理解の読解「Reading」、会話の「Speaking」のシーンで難しいことは指摘されますが、実は、聞き取りの「Listening」においても、聞き取るポイントの日本語的な癖が英語の理解を難しくています。

 

f:id:hatarakuotona:20190423212550j:plain

<英語の例文と日本人の聞き取りの癖>

・I moved to a new house yesterday.

 

①I ④moved to ③a new house ②yesterday

①私は②昨日③新しい家に④引っ越しました

   ↓

①I ②yesterday(私は、昨日)日本語と同じ聞き取り方では意味が通じない

 

苦手なポイントを理解して克服する

 

このように、英語と日本語の文法の違いは、耳で聞く習慣や癖にまで影響しています。根本的に英語に不向きなのでは? などと考えてしまいがちですが、そうではありません。人間には共通認識という持って生まれる能力があり、言語はその中に含まれます。生まれた環境が英語か日本語かの違いで、大きな差が出ることは否めませんが、言葉、文法、語彙を理解することの根底にある必要な能力が私たちには備わっているのです。習慣や癖になっている部分を克服することは大変ですが、このような能力を持っているからこそ英語話者が多数存在し、3ヶ国以上の多言語を話す人もいるのです。

 

f:id:hatarakuotona:20190421213452j:plain

まとめ

 

このように、英語と日本語には根本的な違いがあり、また、それによる習慣や癖が異なる言語の理解を難しくしています。このような欠点がわかると、意欲が低下してしまう人もいるかも知れません。しかし、自分の欠点を知ることは、絶望ではなく「初めの一歩」です。なぜなら、何が不得意なのかを理解することは、今後、どのように具体的な努力をすればいいのかが明確になるからです。日本語を話してきた自分にとって、聞き取り「Listening」の時には、英語の文法を意識してしっかりと聞く必要があることを理解したうえで、改めて取り組む学習は決して同じものではありません。まず、今すぐ実践可能な具体的な努力をすることでさらなる英語力アップを目指してください。

 

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS