フィリピンの歴史【フィリピン留学】
CONTENTS
先史~中世
2万年以上前の旧石器時代から人々が暮らし始めた様子が残っています。紀元前300年~200年頃にマレー人の移入により、先住民との間に生まれたものが、現在まで続く数多くの少数民族の起源となっています。14世紀~16世紀に再度マレー人の移入があり、現在まで続くフィリピン人となりました。
中世のイスラム教からキリスト教へ
フィリピンは、15世紀からイスラム教が流入し、16世紀にイスラム王国となりました。その後、内戦への介入をきっかけにスペイン軍が次々と島を占領します。スペイン軍は1521年~1571年までの50年間でフィリピンを制圧し、イスラム教からキリスト教への改宗を進めていきます。
スペイン内乱からフィリピン革命へ
1860年に統治国のスペインで内乱が起こると、フィリピン国内でも様々な層が動き出します。自由獲得運動、農民一揆、キリスト教の分裂などです。これをスペイン政府は厳しく弾圧し多数の死者を出す悲惨なものとなりました。そして、時代の流れはフィリピン革命へと向かいます。
アメリカの支配
1898年、フィリピン革命にアメリカが介入し、アメリカがスペインに勝利します。敗れたスペインが勝利国アメリカにフィリピン全土をわずか2000万ドルで売ることになりました。そこで、フィリピンの独立を進めていたエミリオ・アギナルドがアメリカによる植民地支配を止めるため、大統領になり政治の舵をとります。しかし、抵抗もむなしく、フィリピンは植民地としてアメリカに支配されることになりました。その後、植民地から自主統治への転換を試みるなど、フィリピン独立の意思が高まっていくのです。
日本の支配
第二次世界大戦当時の1941年、日本軍がフィリピンに上陸し、フィリピン軍とアメリカ軍の抵抗をよそに、半年で首都マニラを占領します。その後、日本の支配に抵抗するフィリピンのゲリラ活動が盛んになり、1945年に統治はアメリカ軍へと移ります。
独立から独裁へ
1946年フィリピン共和国が誕生し、期待が高まる中、次第に国内の政治の腐敗が進み、アメリカが主導して国家を運営していくことになりました。そして、1965年にフェルデナンド・マルコスの大統領就任とともに、フィリピンはマルコスの独裁政権時代に突入します。社会主義的政策で成功した一面があったものの、独裁国家内部の腐敗が進み、1983年には元上院議員の暗殺まで起こります。1986年にはフィリピン全土に不満の声が広がり、マルコスの国外追放が全世界で生中継され大きな話題を呼びました。マスメディアの力が示され、人々は新たな時代の光を見たのです。そしてフィリピンでは初の女性の大統領が誕生します。
現代へ
このような激動の歴史を経て、フィリピンでは民主主義国家へと踏み出しました。いくつかの政権交代のたびに問題が起こるものの、人々の前進する力は決して衰えることはありません。2001年には、新たな女性大統領の誕生で国の抜本的な改革が推し進められ、政権交代をしながら民主主義国家として成長を続けてきました。現在は2016年に就任したドゥテルテ大統領が過激な政治政策を行っています。多くの課題を残すものの、治安が改善したことで留学生の生活は以前より安定しています。
まとめ
このようにフィリピンは先史時代から2万年以上の歴史を刻んできました。いつの時代も人々の願いは平和で安心して暮らせる豊かな世の中の実現です。どんな時代も乗り越えてきたフィリピンは、これからも