フィリピンの治安について③【フィリピン留学】
フィリピンの治安は日本と比較してよくありません。フィリピンの治安について①では、基本的な諸注意、②では日本人がよく巻き込まれるトラブル・犯罪についてご紹介しました。③では、その他のスリ、ひったくり、金銭搾取について具体的にご紹介します。
CONTENTS
格差が招く犯罪
フィリピンは、日本と比較して治安が良くありません。政治的背景や首都マニラの労働の機会が限られていることなどから、経済の格差が極端に開いているためです。そのため、フィリピンでは人を安易に信用しないで、何かあるのではないか? と冷静にその状況を疑うことを覚えてください。海外での生活は不安になることが多く、淋しさから人を頼る傾向にあります。しかし、それらは犯罪の隙をつくることになります。それを避けるためにも語学学校は、全寮制のスタイルをとっています。学校では仲間と共に学び、コミュニケーションを取って信頼関係を築き、外出時は必ず複数人で行動するようにしてください。
【スリ】スリに要注意
フィリピンではスリが多発しています。人混みの中だけでなく、バスの中でも頻繁に起きています。また、留学生には不向きな移動手段としてご紹介しているジプニーはさらに危険です。乗らないようにしましょう。フィリピンのスリの手口は、バッグの口を開けるだけでなく、刃物で切って財布を抜きます。財布がどこにあるのかわからないように、人前で出し入れしないようにしてください。
【ひったくり】コイン・ドロップ
コイン・ドロップとは、人混みや街中で複数枚のコインを落として、それに気をとられているうちにバッグや荷物をひったくるというものです。日本でもハンカチを落とすなどの手口で同様のひったくりがみられます。お金を落としてしまった時に困った経験から、他人も同じ思いをしないようにと手伝うような親切心につけ込んだひったくりです。親切にすることは徳の高いことですが、犯罪の手口である場合も多くみられます。状況をよく判断して行動してください。
【金銭の搾取】ホテルの従業員などを騙る
路上やショッピングセンターでも注意が必要です。これらの場所で、宿泊しているホテルの従業員を騙り、非常事態なのでお金を貸してほしいと言ってお金をだまし取る手口があります。信用してしまうポイントは、あとからホテルで返すと言われることです。ホテルの従業員が街中で宿泊客にこのようなお願いをすることはありません。毅然とした態度で断りましょう。
まとめ
このように、フィリピンでは日常的なスリ、ひったくり、また、お金をだまし取るなどの犯罪行為が頻発しています。このようなことが自分の身に起こり得るのだと理解することが大切です。具体的な事例を覚えておいてくことで、何らかのアレンジを加えた手口に遭遇したときにも対処することができます。
また、犯罪行為は正当なものではないため、何かしら不審な点に気付くこともあります。聞いたことのない手口であっても、何か変だな? と思ったら、冷静に考えるようにしてください。その場で適切な判断ができれば、格段に被害に遭う確率が下がったり、軽度で済んだりします。海外では自分の頭で考え、意識をもって行動するようにしましょう。フィリピン留学は、日本にいては遭遇することのないマイナスの場面もあります。海外生活は確かな目を養い、グローバルに活躍する人材になるために必要な経験となるのです。