メスティーソの文化 カーサ・ゴロルド博物館について セブ パリアン【フィリピン留学・観光】
かつて中国商人の暮らしたエリアのパリアンでは、
・ネイティブ(フィリピン)
・スペイン
・中国
の文化の素晴らしい融合のメスティーソが観られます。
カーサ・ゴロルド博物館は、1850年代に建てられたメスティーソ建築の大邸宅を博物館として公開しているものです。
そこで今回は、このカーサ・ゴロルド博物館についてご紹介します。
CONTENTS
カーサ・ゴロルド博物館へのアクセス
裕福な中国商人の暮らしていたエリアであるパリアンにあります。
セブシティの中心地オスメニャサークルからは2.5kmタクシーで10分弱で行くことができます。
セブ遺産記念碑のあるパリアン広場からは200m徒歩2分、
パリアン広場のそばのヤップハウスからは150m徒歩2分弱となっています。
カーサ・ゴロルド博物館の基本情報
名称 |
カーサ・ゴロルド博物館 |
正式名称 |
Casa Gorordo Museum |
住所 |
Don Eduardo Aboitiz St. (formerly Lopez Jaena St.) Cebu City 6000 Philippines |
URL |
|
TEL |
(032) 411 1767 |
Eメール |
casagorordomuseum@rafi.org.ph |
入館料 |
75ペソ |
休館日 |
月曜日 |
開館時間 |
9:00 – 17:00 |
セブ最古の民家 ヤップハウス(ヤップ・サンディエゴの旧邸)について
カーサ・ゴロルド博物館とは
カーサ・ゴロルド博物館とは、パリアンに1850年代に建てられたフィリピン人初のキリスト司教ジョン・ゴロルドの大邸宅です。
1983年から博物館として公開されているフィリピンの歴史的建造物で、名称のカーサcasaはゴロルドの名前ではなくスペイン語で家を意味する言葉(日本語訳ではゴロルド邸博物館)です。
個人邸とは思えないほど大きな建物、広々としたお庭はとても美しく整備されており、フィリピンでありながらスペインの雰囲気を感じます。
徒歩2分(140m)の場所にある資料館(ミニ博物館)ヤップハウスに代表される独特の建築様式を取り入れたもので、1階部分は石造、2階部分は木造の独特のスタイルをしています。
大邸宅の中にある美しいランチルームは、カフェとして営業しています。
「国立歴史的ランドマーク」授与された博物館
カーサ・ゴロルド博物館は歴史的価値とその美しさから、1991年に国立歴史研究所(現在のフィリピンの国立歴史委員会)によって「国立歴史的ランドマーク」を授与された由緒正しい博物館です。
フィリピンは、戦乱の舞台となったため、特に木造の建築物が残ることはとても難しい国です。
しかし、コロルド邸は
・フィリピンの革命
と2度に渡る戦火の中を耐え抜き、今にその姿を伝えています。
メスティーソの建築
現在のカーサ・ゴロルド博物館ことゴロルド邸は、タガログ語で
「バライ・ナジャ・ティーサbalay nga tisa」
と呼ばれる瓦葺きの家(中国福建省式の瓦葺き)です。
・ネイティブ(フィリピン)
・スペイン
・中国
の文化が融合したもので、フィリピン独自の建築様式です。
東西の融合がすばらしいこの文化は、メスティーソ(メスティソ)と呼ばれ、フィリピンの多くの人々のアイデンティティとして確立しています。
まとめ
このように、パリアンにある美しい個人邸のカーサ・ゴロルド博物館は、スペイン統治と中国からの移入によって生まれたフィリピン独自の文化を今に伝える貴重な場所となっています。
カーサ・ゴロルド博物館は
・パリアン広場のセブ遺産記念碑
・富裕な中国商人の家であるヤップハウス
など、2~3分程度の徒歩圏内で巡ることができるので、メスティーソの建築や文化に興味のある人はぜひ訪れて欲しいスポットとなっています。