バギオ バギオ博物館について‐開館日、開館時間、入館料、展示について‐【フィリピン留学・観光】
バギオには、州立の博物館であるバギオ博物館があります。バギオ博物館では、バギオの文化的遺産や歴史について学ぶことができます。そこで今回は、バギオ博物館についてご紹介します。
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バギオ博物館とは
バギオ博物館は、1975年につくられた博物館で、正式名称をBaguio Mountain Provinces Museumといいます。建物がとても特徴的で、イフガオ族の伝統的な建築スタイルに基づいてつくられています。石と木でつくられた博物館は、ピラミッド型の屋根と2本の柱で支えられた入口が印象的で、日本の神社を思わせるデザインです。1990年の大地震で被災しましたが、2000年頃に再建されて現在にいたります。
休館日、開館時間、入場料
休館日は日曜と祝日で、開館日は月曜日から土曜日までとなっています。開館時間は9時から17時です。また、入館料は40ペソとなっています。
基本情報
名称 |
バギオ博物館 |
正式名称 |
Baguio Mountain Provinces Museum |
住所 |
Dot-PTA Complex, Gov. Pack Rd, Baguio, 2600 Benguet |
URL |
business.site |
TEL |
(074) 444 7451 |
休館日 |
日曜、祝日 |
開館時間 |
9:00-17:00 |
入場料 |
40ペソ |
ジオラマ展示
バギオ博物館では、棚田を中心にしたバギオの人々の精神性から伝統的な生活をわかり易く展示しています。また、伝統的なイフガオ建築の建物も再現されており、バギオでの生活を学ぶことができます。展示はバギオのイフガオ族だけでなく、コルディレラ山脈と共に暮らす様々な民族のものにまで及ぶ広範なものです。ジオラマ展示は写真撮影が可能で、SNSや記念写真に人気があります。
メインフロアについて(2階)
博物館のメインフロアは2階となっています。2階には、コルディレラ地域の6つの州であるバギオのあるベンケット州、カリンガ州、アパヤオ州、マウンテン州、アバラ州、イフガオ州の様々な山岳民族の木彫りや織物などの遺物が展示されています。また、地域独特の埋葬の展示もあり、木製の棺と本物のミイラを観られる貴重な機会です。ミイラの写真撮影は禁止されています。必ず撮影許可があるかどうかについて、確認の上、館内をまわってください。
日本との関係
バギオ博物館では、バギオの人々と日本人との意外な関係を知ることができます。バギオと日本との間では、数百年前に交易をしていたのです。また、中国とも同様の関係があり、日本、中国からの陶磁器などの交易品が展示されています。
戦争の歴史
フィリピンの博物館で必ず見られるのは、第二次世界大戦に関する展示です。大変貴重な写真資料から成る展示には、戦前のアメリカの入植時代から、戦中、戦後までの資料がそろっています。日本軍が降伏した際の貴重な写真資料が観られる展示は、胸に迫るものがあります。平和への祈りと共に、未来に語り継がなければならない歴史なのです。
3階の展示について
3階のフロアでは、バギオの歴史について展示されています。松の木の美しい森が印象的なバギオですが、手つかずの森であった状態から、現代にいたるまでの歴史の変遷を観ることができます。
その他のフロアについて(1階、4階)
博物館の1階は、特別展示やワークショップなどのイベントスペースとして使われています。また、4階については、現在改装が行なわれています。
まとめ
このように、バギオ博物館では、懐かしさを感じる独特の建物と、かつての日本との意外な交易関係もあり、日本人にとって縁のある地となっています。また、精巧なジオラマ展示、から、コルディレラに暮らす山岳民族の伝統的で誇り高い生活を学ぶことができるのです。ビーチの印象の強いフィリピンですが、コルディレラの世界遺産の美しい棚田など山岳地域には独特の暮らしがあり、その工夫と高い技術に驚かされます。バギオ博物館でフィリピンの奥深い魅力に触れてみてください。