働く大人の読むブログ

働く大人のブログです。キャリアアップ・スキルアップのための読み物、語学留学・資格・転職情報など

パナイ島 イロイロ博物館について【フィリピン】

f:id:hatarakuotona:20190426231020j:plain

パナイ島イロイロは、セブを含むフィリピン西ビサヤ諸島の中心です。この州都イロイロにあるイロイロ博物館では、この地域の歴史的な品々を先史以前の化石から体系的に展示しており、高い評価を得ています。そこで今回は、イロイロ博物館についてご紹介します。

 

CONTENTS

 

 

イロイロ博物館とは

 

イロイロ博物館とは、1971年に開館したフィリピンでもっとも重要な博物館の1つです。歴史的価値のある展示内容が、高い評価を得ています。先史以前の化石から始まり、スペイン統治時代を経て旧日本軍が残した太平洋戦争の遺留品、そして、現代に至るダイナミックな展示となっています。博物館が目指すものは、西ビサヤ諸島の歴史の伝承とネイティブ文化の保護だけでなく、文化、教育、研究のさらなる発展へ繋げることです。

 

f:id:hatarakuotona:20190426230558j:plain

 

展示内容について

 

イロイロ博物館の展示は、主に、第四期と呼ばれる200万年以上前の化石から始まり、石器時代の道具、スペイン統治時代の工芸品、キリスト教関連の彫刻や宗教的アイコン、青磁白磁を含む陶器、イギリスなどの沈没船からの遺物、中国との交易品、埋葬棺と金の装飾品、そして第二次世界大戦の写真と遺留品で構成されています。また、戦前戦後のイロイロの写真資料なども数多くあり、その歴史的価値の高さは圧倒されるほどです。

 

f:id:hatarakuotona:20190524213902j:plain

博物館の展示は、西ビサヤ諸島において考古学的、歴史的、民俗学的に重要なだけでなく、芸術的にも高い展示がなされています。展示されているコレクションの多くは、イロンゴと呼ばれる民族の人々によって寄贈されたものです。地域独特の宗教的なコレクションや銀製品、また、固有の民族の精神性に通じる価値のある展示となっています。イロイロ博物館の展示で注目されているのは主に、考古学的に価値のあるものとなっていますが、現代の芸術家の作品も見逃せないポイントです。現在を生きるイロゴスの芸術、工芸品の数々もその芸術性の高さが評価されています。

 

イロゴスの建築家 セルジオ・ペナサレス

 

 

博物館の建物は、イロンゴの建築家セルジオ・ペナサレスによって設計されたものです。近未来的なこの建物の外壁は、赤や青の鮮やかな色彩で彩られています。イロイロ博物館は、展示内容の重要性もさることながら、この独特の建物が国内外の観光客から注目を集めています。f:id:hatarakuotona:20190423212550j:plain

 

開館時間と入館料

 

博物館の開館時間は、月曜から土曜までは午前10時から午後5時まで、日曜は1時間長く見学が可能で、午前10時から午後6時までとなっています。また、休館日はフィリピンの祝日ですので事前に確認してください。入場料は、学生が15ペソ、一般は50ペソとなっています。

 

 

アクセス

 

イロイロ博物館は、イロイロ州の州都イロイロシティのボニファシオドライブにあります。イロイロでもっとも近代化が進むエリアにあり、観光局DOT、イロイロ州庁舎、州議会議事堂と隣接しています。

 

f:id:hatarakuotona:20190423212751j:plain

基本情報

 

名称

イロイロ博物館

正式名称

Museo Iloilo

住所

Iloilo City Proper, Iloilo City, 5000 Iloilo

TEL

+63 33 337-5411

+63 33 335-0245

URL

http//www.westernvisayastourism.com.ph

定休日

祝日

開館時間

月‐土 : 10:00-17:00

日 : 10:00-18:00

入館料

学生 : 15ペソ

一般 : 50ペソ

 

まとめ

 

このようにイロイロ博物館は、訪れた人の心に訴える斬新な建物と、圧倒的な展示量によってその歴史的、文化的価値が高く評価されています。化石から現在に至る貴重な歴史を辿ることで、西ビサヤ諸島の過去から現在にいたる豊かな歩みを実体験として感じられるのです。そして、私たち日本人にとって考えなくてはならないものもイロイロ博物館にはあります。過去から現在、そして未来へと続く人々の暮らしは、豊かで平和なものであることの大切さを共に考える貴重な場所なのです。

 

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS