働く大人の読むブログ

働く大人のブログです。キャリアアップ・スキルアップのための読み物、語学留学・資格・転職情報など

グローバル化とは何か①【ビジネスコラム】

f:id:hatarakuotona:20190325204515j:plain

近年、グローバルのワードが耳に入らない日はないほど、日々声高に叫ばれています。就職活動を始めた就活生(学生)だけでなく、現在ビジネスパーソンとして活躍していても、具体的な理解ができないまま抽象的なイメージとして捉えている人もいるでしょう。そこでグローバル化とは何か①では、私たちの身近にあるものをきっかけにして、グローバル化について考えていきましょう。

 

CONTENTS

 

グローバル化は今に始まったことではない

 

グローバル化、グローバル企業といわれてもピンとこない人も多いでしょう。しかし、とても身近なところにすぐあるのです。それは、私たちの日常生活を取り巻く多くのものの中から、MADE IN JAPANの製品を探すよりも海外で造られたものを探す方が簡単なことに表れています。

f:id:hatarakuotona:20190325204852j:plain

実は、これがグローバル化です。まず、グローバル化はメーカーのコスト削減により40年以上前から始められた生産拠点の海外移転から始まっているのです。私たちのすぐそこにある多くの製品が、既にグローバル化の賜物なのです。

 

グローバル化の拡大の背景

 

それではなぜ、近年、急速にグローバル化が叫ばれているのかについて考えていきましょう。メーカーの生産拠点の海外移転は中国に始まり、タイ、インドネシアに続いて、現在はマレーシア、カンボジアラオスに至るASEAN東南アジア諸国連合)全体に拡大しています。MADE IN CHAINAは古くから私たちの身近にすぐあるものです。しかし、生産拠点が中国の一国のみだとリスクが高まり製品の流通が滞ることがあります。その背景には、政治的な軋轢や自然災害によるインフラの停止による製造の障害になる出来事が生じていたのです。

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS

f:id:hatarakuotona:20190325205042j:plain

このように日系企業ASEAN全体に進出していったのはリスク回避の側面もあったのです。中国に何か問題が起きても、その他の国に製造拠点があればリスクを分散することができます。タイへの日系企業の進出は、チャイナ+1(チャイナ・プラス・ワン)と呼ばれ、リスク分散を目的としたものでした。それがやがてタイ+1となり拡大していき、今ではASEAN全体をステージに日系企業は活躍しています。

 

グローバル化は国内の経済を支える

 

グローバル化が進んだ背景にあるのは、これらのような豊かな日本を支えるという目的だけではありません。時代の変化と共に、国内の状況が変わってきたためにマイナスの面があることは否めないのです。その1つにあげられるのが少子高齢化による人口減少です。

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS

f:id:hatarakuotona:20190325210808j:plain

人口減少が進む現在は、国内の市場の縮小は避けて通れない問題になっています。今では、国内での収益よりも、海外の収益が上回っている海外進出企業も珍しくありません。日系企業が活躍できる潤沢な市場が、国内では縮小を始めているのです。

 

今はグローバル化の過渡期

 

それではグローバル化とは、①コスト削減による製造拠点の海外移転と、②国内の市場の縮小のため、海外の元気な市場からの収益で企業を支えている、この2点なのかと言われるとそうではありません。近年、これだけグローバル化のワードが私たちの耳に入る理由は、企業の海外での在り方に変化が迫られているからなのです。それでは、企業の在り方の変化とは何か? と、新たな疑問が浮上します。それについては、次回グローバル化とは何か②でご紹介します。

 

フィリピン政府公式認定 語学学校NILS