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フィリピンを学ぶ バシの反乱の絵画とそこに込められた宗主国スペインの目的【フィリピン留学・観光】

 

 

フィリピンは16世紀から330年間スペインに統治され、植民地としての歴史を歩んできました。

 

その間、何度もスペインに対する対抗・独立の運動・革命が起きています。

 

その中でも今回ご紹介するのは、19世紀に起きた

 

バシの反乱

 

です。

 

そして、このバシの反乱はビガンのブルゴス博物館に14枚の絵画として記録が残されています。

 

この反乱の悲惨さを物語る貴重な絵画ですが、この絵画には

 

宗主国スペインのある目的

 

が込められていると伝わっています。

 

そこで今回は、バシの反乱の絵画とそこに込められた宗主国スペインの目的についてご紹介します。

 

ブルゴス博物館について詳しくはこちら

 

CONTENTS

 

バシの反乱と14枚の絵画

 

バシの反乱は、1807に起きたフィリピンの人々による宗主国スペインに対する蜂起です。

 

スペインによる圧政が続く中、

 

フィリピンの名産ココナッツの蒸留酒バシ

 

に絡んで起きた反乱をバシの反乱と言います。

 

当時の宗主国スペインが、バシを支配的な交易に利用して利益を上げようとしたことに由来します。

 

民族の誇りと、苦しみが続く生活から自由を求めるフィリピンの人々の思いは、

 

13日間にも及ぶ戦闘

 

となって、必死で勝利を勝ち取るために戦ったのです。

 

 

反乱の収束は処刑

 

この反乱は、特にビガンのある北部での抵抗が続きました。

 

この反乱の収束は

 

反乱を起こしたフィリピンの人々を処刑する

 

というとても残酷な形となったのです。

 

フィリピンの人々の間で語り継がれる悲劇の反乱の1つがバシの反乱なのです。

 

そして、このバシの反乱の悲劇は、14枚の絵画となって現在に伝えられています。

 

歴史都市ビガンのブルゴス博物館では、この絵画を見ることができます。

 

 

バシの反乱の絵画が伝えるもう一つの真実

 

絵画が描かれた目的は、悲劇を伝えることだけではありませんでした。

 

それは、統治者スペインに対して反乱を起こすと、

 

処刑の悲劇が待っているという恐怖心

 

を与えることにあったのです。

 

悲惨な絵画を見て、

 

二度と反乱を起こさないようにさせる

 

という別の目的があったことが伝えられています。

 

植民地支配の巧みな心理戦略の一つとして描かれた絵画として見ることで、

 

絵に込められたもう一つの真実が浮かび上がってくるのです。

 

人が人を支配することがいかに非人道的であるかを物語る絵画となっています。

 

こういった戦略は、別の形で現在も世界各地で使われています。

 

もちろんわたしたちの身近な場所でもあるのです。

 

 

まとめ

 

このように、バシの反乱は、歴史を知ることの意味をわたしたちに教えてくれるのかも知れません。

 

歴史を学ぶことは、その土地のたどってきた道程を知ることだけではなく、

 

過去の悲劇は何によって引き起こされ

現在と未来の平和について何が必要なのか

 

を改めて考える手立てとなるのです。

 

フィリピンは、アジアでも特に数奇な運命をたどってきた国です。

 

改めて現地で学ぶことで、人として大切なものは何かを考える素晴らしい機会になるのです。