TOEICとは2
TOEICは、新卒者の就職、社会人の転職、昇格の場面で用いられる英語資格ですが、今回は、TOEICとは、に続いて、企業内部で評価されるTOEICの重要性に焦点を当てて見ていきましょう。
TOEICとは1(概要)について詳しくはこちら
就職、転職で求められるスコア
TOEICは、就職、転職などの採用の場面で、人材の評価の指針として用いられています。一般的に新入社員のスコアは500点程度です。グローバル展開する企業が増加し、近年では、ビジネスパーソンにとって英語が欠かせないスキルとなっています。また、英語学習に積極的に取り組むことは、自らの能力の開発や自己肯定感を高めるなど精神的な成長が期待されています。社会で活躍するために必要なのは英語力だけでなく、そのような精神面の強さでもあるのです。TOEICのスコアは、このようなことからも高く評価され、人材の評価の指針となっています。
昇格に有利なTOEIC
TOEICは、就職、転職の際の採用の評価基準だけでなく、企業の約4割で昇格の要件として用いたり、将来的に取り入れることを検討したりしています。例えば、電気関係の企業では、昇格に550点、幹部社員には600点のTOEICスコアを要件としているのです。また、係長クラスになるための要件として600点を挙げている企業もあります。商社では入社3年以内に730点、海外赴任には800点、MBA留学者選考の基準として800点とするなど、ハイスコアを求める企業が少なくありません。英語力は人材の評価の指針として重要なものになっているのです。
<電気関係企業の一例>
入社時 500点程度 ↓ 昇格 550点 ↓ 幹部社員 600点
※係長クラスでも600点の企業もあり |
<商社の一例>
入社3年目 |
730点 |
海外赴任/MBA留学 |
800点 |
※海外赴任一般企業は660点以上
英語力に自信がない人のために
英語力に自信がない人は、TOEIC Bridgeの受検がお勧めです。TOEIC 300点以下などスコアが低い人に勧めている企業もあります。テスト時間は1時間、問題数は100問で構成されており、TOEICテストの約半分のサイズです。聴くListeningは25分、読むReadingは35分、出題はそれぞれ50問ずつとなっています。サブスコアの測定もあり、文法や語彙力の理解度を的確に知ることができます。
テストの分類 |
TOEIC L&R |
TOEIC Bridge(初級) |
試験時間 |
2時間 |
1時間 |
出題数 |
200問 |
100問 |
最後に
このようにTOEICは、初級から上級者まで様々な層をカバーした英語資格となっています。採用の現場だけでなく、その後の企業内部での評価、また、自己啓発やグローバル人材への成長の進度など、TOEICスコアが示すものは多様です。また、TOEICとは3でご紹介しますが、TOEICスコアが示す英語力は学生よりも社会人の方がハイスコアです。
過去のものである学歴を書き換えることはできなくても、英語力の優劣はあなた次第で今からいくらでも延ばすことができるのです。現状に満足することなく、常に新たな目標を設定し、優れたビジネスパーソンとして社会を牽引していく存在になられることを応援します。