フィリピンの船旅‐チケットの購入方法‐【フィリピン】
フィリピンの国内旅行で人気のフェリーですが、チケットの購入方法は日本のようにすべてがオンライン化されていないのが現状です。そこで今回は、フィリピンの船旅で必要なチケットの購入方法についてご紹介します。
CONTENTS
フィリピンにおけるインターネットの情報
フィリピンの国内フェリーでは、大型客船、高速船(中型フェリー)共に、各社がすべてオンライン化されているわけではありません。完全オンライン化されたサイト以外では、更新情報が最新のものではないこともあるので注意が必要です。あくまでフィリピンでは、インターネットの情報は二次的なもの、参考にする程度と考えてください。そこで、オンライン情報を参考にして各社を検討した後にチケットを購入する方法についてご紹介します。
オンラインとオフライン
まず、オンラインとはラインがつながっていること、すなわち、インターネットを示します。オフラインとはラインが繋がっていないことを意味します。そのため、オフラインは実際のやりとりになります。フェリーの情報が完全オンライン化されている最大手のスーパーキャット、スーパーフェリーなどでは、インターネット上でチケットの購入ができます。しかし、フィリピンではそうでない企業が多いことも忘れないようにしてください。また、インターネットに対する環境の違いから、フィリピンでは会社の規模やオンライン化の進度だけが会社の良し悪しではないので、ご自身で必要と感じた会社を利用します。
<オンライン対応の場合>
オンラインで簡単に行き先や時刻などを選択していくだけで購入できる場合には、難しい英語が使われることはないので、特に気を付けることはありません。ただし、キャンセル対応まではオンライン化されていないので、Eメール、または、電話、オフィスの窓口などで直接やりとりすることになります。Eメール、電話、窓口の英会話の難易度を比較した場合、もっとも難しいのは電話のやりとりです。相手の顔が見えない、言葉の齟齬が生じやすいなどのことからハードルが上がるのです。また、フィリピンでは電話回線の状態も良好でないこともあります。事前に原稿を用意するなどの準備をすれば、キャンセル連絡程度なら電話でできることもありますが、その場合は、確認を徹底するなど齟齬のないようにしましょう。英語力に自信のない人は、直接窓口でキャンセルする方が確実です。
<オフラインの場合>
オンラインチケット購入が未対応の会社の場合は、全体的にオンラインに対するウエイトが軽い傾向にあります。そのため、オンライン上にアップされている情報が実際のものよりも少ないこと、また、更新情報が古いもの、サイトがエラーになっているものもあります。そのような会社の場合は、オンラインで確認できる船便だけでなく、その他にも数多くの定期便(行き先、時間)を持っているのです。航路、時間、料金、クラス、食事などから、希望の便を探すためには、改めて自分で確認する必要があります。その場合、比較的難しい電話でのやりとりで時刻表や航路などの細かい情報をリスニングするのではなく、オフィスの窓口に出向いて直接問い合わせすることが適しています。
オフィスでは、時刻表などの一覧表があり、可視化されていること、また、フェイス・トゥ・フェイスのやりとりの伝わり易さなどがあり、英会話のハードルが下がります。フィリピンでは、なるべく自分の足で出向いて、顔を見たコミュニケーションを心がけることで、より多くの情報をわかり易く入手し、また、英語力の不足を補いミスを回避しましょう。
チケット購入のタイミング(予約・当日)
フィリピンの高速船の購入のタイミングは、短距離の場合は当日に購入することが可能です。しかし、長距離移動の場合は事前購入がお勧めです。会社によっては、2日前までの事前購入で30~50%もの予約割引をしていることもあります。エコノミーなどのランクのチケットが完売することはまれですが、快適な船旅をするためには計画的に進めましょう。
まとめ
このように、フィリピンでは日本とは情報の流通システムの価値観や進度が違います。そのため、インターネットでの情報発信が途上の企業が多くあるのが現状です。最新であることが優良であるという価値観で考えるのではなく、オフラインの実際のコミュニケーションを通じて良心的で温かいサービスを提供している企業もあります。日本とは違う目線で世界を見ることで新たな発見があるかも知れません。フィリピンで人気の船旅の魅力はこういったところにもあるのです。