感染症の下痢について【フィリピン留学】
フィリピン留学では、環境と衛生観念の違いから感染症の腹痛・下痢を起こすことがあります。異国の地でどんな対処をしたらいいの? どんな症状がでるの? どんな菌に感染するの? 様々な疑問があると思います。今回は感染症の下痢と対処法、脱水症状を防ぐ経口補水液のレシピなどをご紹介します。
CONTENTS
感染症の下痢
留学先では、環境の変化がストレスとなり一時的に免疫機能が下がることがあります。そのため、普段なら感染しない細菌に感染したり、衛生環境の違いから日本ではあまりみられない赤痢菌、サルモネラ菌、チフス、パラチフスなどに感染しやすくなることがあります。これらは激しい腹痛と下痢を伴う辛い感染症を引き起こします。自分で対処せず、必ず病院を受診してください。また、安静にして体を休め、脱水症状を防ぐために経口補水液やスポーツドリンクで水分補給をしましょう。
赤痢菌
赤痢菌は、感染後すぐに発症せず、1~3日程度の潜伏期間があります。その後、倦怠感、悪寒を伴う急な発熱が見られ、水溶性の下痢(血が混ざることがある)をします。発熱は1~2日程度で、近年では重症化はあまり見られないものの、軽視してはいけません。軽度の場合は、発熱と数回の下痢で治まることもあります。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は自然界に広く生息する乾燥に強い細菌です。腹痛、下痢だけでなく、発熱、おう吐の症状がでます。潜伏期間があり、感染から半日~2日後に発症します。主に原因となるたべものは卵、食肉・内臓類の生食などとなっています。
チフス・パラチフス(腸チフス)
チフス、パラチフスの感染によっておこる腸チフスは、サルモネラ菌よりも少ない菌で発症します。潜伏期間は3日~3ヶ月と長期にわたりますが、通常は1週間~3週間程度です。発熱を伴うものの、わかり易い症状がないことも多いのが腸チフスの特徴です。感染経路となる食べものは、カキや貝類の生食、サラダ、その他の生ものです。
経口補水液の作り方
下痢や発熱の脱水症状を防ぐ経口補水液の作り方をご紹介します。水500mlに、砂糖20g(1つかみ)、塩1.5g(1つまみ)、レモン汁大さじ1を加えてよく溶かします。500mlのペットボトルに加えていくだけでそのまま作れますので実践してみてください。スポーツドリンクよりもさらっとした口当たりで、甘味と酸味が優しくとても飲みやすいです。嘔吐、下痢、発熱時にはこまめに水分補給をして脱水症状にならないように気を付けてください。
<経口補水液のレシピ>
水…500ml 砂糖…20g( 1つかみ) 塩…1.5g(1つまみ) レモン汁…大さじ1
|
※脱水の心配がある時以外は飲用しないでください。
まとめ
このように感染症にかかったら速やかに対処してください。病院を受診し、服薬して脱水症状に気を付けて安静にしましょう。また、健康の不安などは一人で抱え込まずに、語学学校のスタッフに相談してください。不安な気持ちが症状を強く感じさせることがありますので、取り除けるものは解消してゆったりとした気持ちで療養することが大切です。異国の地で病気になることはとても辛いですが、スタッフや友人に助けてもらいながら回復を待ちましょう。