パナイ島イロイロの②ハロ教会について 【フィリピン留学・観光】
パナイ島イロイロ州の州都イロイロには、古くから残る教会が2つあります。
①モロ教会と②ハロ教会です。
そこで今回は、パナイ島イロイロの①モロ教会に引き続き、
②ハロ教会についてご紹介します。
パナイ島イロイロのモロ教会について【フィリピン】 - 働く大人の読むブログ
CONTENTS
- ハロ教会とは
- ハロ教会へのアクセス
- ハロ教会の基本情報
- フェミニスト教会モロ教会の対としてのハロ教会
- 軌跡の「ラ・カンデラリアの聖母像」
- フィエスタ・デ・ラ・カンデラリア「ラ・カンデラリアの聖母」の饗宴
- 2つの言語で行なわれる日曜日のミサ
- まとめ
ハロ教会とは
ハロ教会とは1874年にパナイ島で初めて建てられたキリスト教の大聖堂です。
壮大な建物からは、西ビサヤ地方の教会の中心的な存在としての威厳が漂います。
ハロ教会は、1976年に国立歴史研究所から歴史的建造物として認められています。
建物はロマネスク様式で建てられており、特に赤い屋根のドームが特徴的です。
また、ハロ教会には奇跡を起こすと伝わる「ラ・カンデラリアの聖母像」があり、聖地としてビサヤ諸島のマリア献身の中心的存在となっています。
毎年2月には「ラ・カンデラリアの聖母像」の饗宴Fiesta de la Candelariaが開催されます。
ハロ教会へのアクセス
ハロ教会、イロイロの中心部にあります。
プラザ・リサル・ストリートを挟んで、東側がハロプラザという公園になっており、ハロ教会のベルタワー(鐘楼)があります。
ストリートを挟んだ西側が大聖堂です。
ハロ教会の基本情報
名称 |
ハロ教会 |
正式名称 |
Jaro Metropolitan Cathedral |
住所 |
Jaro, Iloilo City, 5000 Iloilo |
URL |
|
TEL |
+63 33 3372258 |
フェミニスト教会モロ教会の対としてのハロ教会
イロイロには、イロイロ川を挟んで4kmの地点に①モロ教会と②ハ
ロ教会があります。
①モロ教会は祀られているすべての聖人が女性聖人で、フェミニスト教会との別名を持つフィリピンでも珍しい教会です。
それに対して②ハロ教会は、柱の上に祀られている聖人はすべて男性となっているのです。
イロイロでは、モロ教会とハロ教会が一対の答えとなっているとも言われています。
この2つの対照的な教会を訪れてみるのも興味深い旅になるでしょう。
軌跡の「ラ・カンデラリアの聖母像」
ハロ教会では、1981年に教皇ヨハネパウロ2世が「ラ・カンデラリアの聖母像」と正式に認めたフィリピンで唯一の奇跡の彫像を観ることができます。
イロイロ川のほとりで漁師によって発見された彫像として知られていますが、当時の大きさは1フィート(30.5cm)だったと言われています。
しかし、幾度かの不思議な現象とともに聖母像が大きくなっていると伝えられているのです。
そして、現在の聖母像の大きさは、5フィート(152.5cm)に達しており、現在も成長していると考えられています。
この奇跡の聖母像は、大聖堂の2階で見ることができます。
フィエスタ・デ・ラ・カンデラリア「ラ・カンデラリアの聖母」の饗宴
2月2日にハロ教会開催されるFiesta de la Candelaria「ラ・カンデラリアの聖母」の饗宴は、イロイロで最も重要な宗教行事の1つです。
多くの人々がキャンドルを持ち寄り、祝福をするフェスティバルです。
この日はキャンドルの炎が美しく彩る幻想的な光景が広がります。
国内外の観光客も数多く訪れるイロイロで最も重要な行事となっています。
2つの言語で行なわれる日曜日のミサ
ハロ教会では、もっとも多くの人々が訪れる日曜日のミサを、2つの言語で行なっています。
1つは公用語である英語、もう1つはヒリガイノン語です。
ヒリガイノン語は、西ビサヤ地方で700万人もの人々が使用するフィリピン語の1つです。
毎時間、英語とヒリガイノン語のミサが交互に行なわれています。
まとめ
このように、パナイ島イロイロには教皇から「ラ・カンデラリアの聖母像」と認められたフィリピンで唯一の聖母像を祀るハロ教会があるのです。
また、男性聖人のみを祀るこのハロ教会と、女性聖人のみを祀るモロ教会という一対の答えともいえるイロイロの教会は、訪れる人々に何らかのメッセージを与えています。
イロイロではぜひこの対照的な2つの教会を訪ねてみてください。
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