フィリピンで最も有名なお祭り アティアティハンフェスティバル パナイ島アクラン州カリボ【フィリピン】
パナイ島の北部アクラン州のカリボでは、フィリピンで最も有名なアティアティハンフェスティバルが開催されています。そこで今回はこのアティアティハンフェスティバルについてご紹介します。
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アクランのアティアティハンフェスティバルとは
アクラン州カリボのアティアティハンフェスティバルは、毎年1月に開催されるフィリピンで最も有名なフェスティバルです。フェスティバルの期間中は、1週間程度に渡りカリボの街が歌と踊りの熱狂に包まれます。
アティアティハンフェスティバルはとても人気があり、地元の人々だけでなく、フィリピン国内外からの多くの観光客が訪れることで有名です。パフォーマーは顔と体をススで黒く染め、極彩色のはなやかな衣装を身にまとい、ドラムやタムタムを叩きながらフェスティバルを盛り上げます。本格的な衣装はとても鮮やかに彩られ、東洋、西洋を問わないだけでなく、原始的なものから宇宙を思わせれる近未来的なものまで多岐に渡ります。衣装の美しさも人々を惹きつけています。フィリピンにおけるリオのカーニバルともいわれる有名なフェスティバルです。
フェスティバルの意味と起源
アティアティハンフェスティバルの名称にあるアティアティハンとは、パナイ島の原住民アティ族に由来します。また、フェスティバルは、平和に対するメッセージがこめられており、起源は13世紀までさかのぼります。
13世紀当時、このエリアには先住民族が平和に暮らしていました。しかし、移入した新しい民族が、先住民との間に争いを起こしたのです。多くの人々の命が奪われ、平和な暮らしが破壊された争いは、その後、この悲劇に対する戒めと、平和を願う尊い気持ちを込めてフェスティバルを通して語り継がれています。パフォーマーが肌をススで黒く染めるのは、移入者が肌の色の濃い先住民と同化していくことを意味しています。そこに込められているのは、人々が古くから暮らす先住民と調和して暮らしていきたいという平和への切なる願いなのです。
開催時期
フェスティバルは、毎年1月の第3日曜日を最終日として7日間程度に渡って開催されます。教会を中心に行なわれるトーチの行列となっており、様々なダンスの競演が観られます。このフェスティバルが最も盛り上がるタイミングは、最終日の1月第3日曜日です。毎年この時期には、フィリピン国内だけでなく世界中からも多くの観光客が訪れます。また、同時期には、セブでシヌログフェスティバルが開催されます。
同じパナイ島のイロイロで行なわれるディナギャンフェスティバルは、アティアティハンフェスティバルの1週間後に開催されます。ディナギャンフェスティバルは。アティアティハンフェスティバルと同様に肌を黒く染めて踊るものですが、これらは平和への願いを込めた同じ意味を持つフェスティバルとなっています。
また、同時期にセブ島で開催されるシヌログフェスティバルも同じ意味を持つフィリピンで大切にされているフェスティバルの1つなのです。
まとめ
このように、最も有名なアクラン州カリボのアティアティハンフェスティバルだけでなく、イロイロのディナギャンフェスティバル、セブ島のシヌログフェスティバルの大きな3つのフェスティバルが示しているように、フィリピンの人々は平和な暮らしへの想いがとても強い人々です。楽しく鮮やかに街を彩りながら踊るフィリピンの人々は、共に平和について考えています。1月のフィリピンでは、世界中の人々と共に、文化や言語を超える音楽とダンスで平和への想いを1つにして未来に繋ぐ素晴らしい機会があるのです。